私の書いたものは競合他社に劣っている. 私にアイデアはない. 私はそれをよく知っている. だから, あなたたちもそれをよく理解してほしい. それは劣っている. それに価値はない. あなたたちは正しい. あなたたちの言うとおりだ.

あなたたちが私により有意義な時間の使い方を提案するなら, たとえば価値のないものの開発に時間を割くなというなら, 私は喜んでそれに従うだろう. 吐瀉物で駅のホームが汚れる前に家路をゆくだろう.

重荷は日々少しづつ積み増されて, 今朝閾値を越え私の体をロックした. 行きたくない. そう何かがリフレインする. 少し前からこういう日がある. 一日家から出ず, 眠り, 本を読み, また眠ってすごす. そうしていくらかの積載を免れる.

社内をみまわすと, 私は特別ハードワークしているわけではない. 相対的に私は過労耐性が無いのだろう. 根性がないとも言う. そんなものは要らない. そんなものの要らない暮らしがしたい. しかしもう今のように働きたくないと上司に告げる勇気なく, 他の道をすすむ希望もない. 何も持たない私がおちた需要と供給の谷間は深く, その底から空を見上げて眩暈をおこす.